2.「格安航空会社」のメリット

メリットは、この1点に尽きます。

とにかく安い!
「安さだけが売り」というと聞こえが悪いですが、とにかく安いのは紛れも無い事実です。近年、大手の航空会社が格安の会社に引きずられるように、安い運賃を提供し始めていますが、それでもまだまだ格安専業の会社には及びません。

例えば、ちょっと極端すぎるライアンエアは置いておいて、二番手のイージージェットとブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の運賃を比べてみましょう。

■イージージェット「ロンドン・ガトウィック→バルセロナ」



■BA「ロンドン・ガトウィック→バルセロナ」


同じ日付、同じ路線、ほぼ同じ時間帯のフライトの料金を比べてみても、イージージェットの値段は約3分の1になっています。さらに言うと、日本の旅行代理店でこのBAのフライトを頼むと「片道3万円」とか平気で言われるので、それに比べるとイージージェットの値段の安さは際立っていると思います。

かつてヨーロッパで貧乏旅行する人は、ユーレイルパスを使った鉄道旅行か、ユーロラインズを使ったバス旅行と相場が決まっていたのですが、現在では鉄道、バスよりこれらの格安航空会社の飛行機を使った方が安く済むことも増えています。
学生旅行、バックパック旅行の方でも、一度利用を検討してみましょう。

※余談になりますが、ヨーロッパ各都市を何週間もかけて周遊する場合は、国際長距離バス会社「ユーロラインズ」社のパス(Pass)を使うと安くあがります。パスは、30日のユース用で2万5,000円くらいからあります。この値段でヨーロッパどこでも行き放題、乗り放題です。
詳しくは、ユーロラインズ社のサイトをご参照ください。

Eurolines Pass
http://www.eurolines-pass.com/index.php



また、別のメリットとしても、こういうのがあります。

手続きが簡単かつクリア
大手の航空会社も、最近はネットでの直接予約に力を入れ始めていますが、まだまだ運賃の幅がたくさんあったり、「週末を一度越えること」とか「往復すること」とか意味不明な条件が付いていたり、そもそも会員登録しないと予約サイトに入れなかったりと、使いづらい点が多くあります。

その点、格安航空会社は非常に明快です。
基本的に、その時点での最も安い運賃しか表示されず、迷う余地がありません。また、全て「片道」単位での購入になり、往復や周遊をしたい場合は自分で片道単位でチケットを購入していくだけです。航空会社側の変な旅行条件に制限されることはありません。
この明快さも、ヨーロッパ内で格安航空会社の利用者/ファンを増やす一因になっていると思います。





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