1.基礎知識

ここでは、格安航空会社の基礎の基礎を説明します。

まずは紹介
いきなりですが、百聞は一見にしかず。

2004年2月20日、格安航空会社の最大手「ライアンエア」のサイトで、3月31日出発のイギリス・ロンドンからスペイン・バルセロナへの片道チケットを検索してみました。

すると、以下のようなフライト・料金が提示されました。



みなさん、「1.00GBP(ポンド)」って何円かご存知ですか?

わずか200円です。

つまり、イギリスからスペインまで片道200円ってことなんです。
最終的には、これに加え空港税などがかかりますので、結局2000円くらいになりますが、それでも恐ろしいほどの激安ぶりです。ロンドンからバルセロナまで、わずか2000円で行けるんですから。
日本で言えば、2000円では東京からだと熱海大阪からだと姫路くらいまでしか行けないと思います。しかし、このライアンエアなどの格安航空会社を使えば、2000円で数百キロの距離を移動できてしまうのです。

これは、信じられないかもしれませんが、事実です。
シトラスが創作してる訳でも、新手のサギでも、ヤバい航空会社な訳でもありません。誰でもパソコンとインターネットさえあれば、このチケットをこの値段で買うことができます。

格安航空会社って何?
日本で言うと「スカイマーク」のようなものです。
簡素化されたサービス、旅行代理店を通さない販売方法、機内での飲食物有料化、着陸料の安い空港の使用など様々なコスト削減努力によって、既存の大手航空会社より安い運賃を提供しています。
大手航空会社と比べてサービスの面では劣りますが、その分安い運賃で利用することが出来、一般の旅行者には非常に有難い存在です

格安航空会社は、日本では諸事情によりなかなか発展しませんが、ヨーロッパ(欧米)では非常にメジャーな存在になっており、大体どこからどこへでも格安航空会社を使って移動することが出来ます。よって、ヨーロッパ旅行を計画する上で、知らないのは非常に勿体無いです。

格安航空会社については、ウィキペディアで詳しく解説されているので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
ウィキペディア「格安航空会社」

なお、日本で言う「格安航空」(大手航空会社の割安運賃のチケット)とは全く異なるものですので、間違えないよう注意しましょう。



ヨーロッパの現状
基本的に、

最大手「ライアンエア」と二番手「イージージェット」

が大半のシェアを持っています。
この2社だけは、国を超えてヨーロッパ各地に運航拠点を有し、1日に数百便単位のフライトを運航しています。存在感、知名度、利便性もズバ抜けており、日本人の利用者も(他に比べれば)圧倒的に多いです。
よって、利用を検討されている方は、まずこの2社から探すのが手っ取り早いでしょう。このサイトでも、この2社だけ特別にページを分けていますので、利用される方はご参照ください。

また、それ以外にも、基本的に1カ国に1つ以上の格安航空会社が存在します。ドイツの「エア・ベルリン」、スペインの「ブエリング」など、各地域で強い航空会社が存在しますので、特定の国に行かれる場合、それらの利用も検討してみるとよいでしょう。
ライアンエア イージージェット

格安航空会社の意義
さて、格安航空会社のチケットは、通常どこも大手航空会社と比べて半額〜10分の1くらいの値段なのですが、その一方でそれなりに様々なデメリットもあります。(これについては、別のコーナーでじっくり検証しています。)
このデメリット故、あえて格安航空会社を避ける旅行者もいることも、また事実です。

ただ、重要なことは、これまで「高い大手航空会社の航空便」という選択肢しかなかったヨーロッパの航空業界に、「格安航空会社」という別の選択肢が提示されたことだと思います。サービスの豊富な既存の航空会社か、サービスの無い格安航空会社か、利用者は自分の都合に合わせて好きな方を選べばよいのです。

この「格安航空会社」という選択肢については、日本では詳しい情報を入手することは難しいですし、大手航空会社の情報に比べて圧倒的に情報量が少ないと思うので、ここでささやかに情報を提供していきたいと思っております。





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