では、実際にチケットを購入する手順について説明します。 どの航空会社のサイトでも、クレジットカード番号を入力する画面の手前までは自由に行き来できます。「うっかり予約される」ってことは起こりえませんので、利用を検討されている方は試しに進めてみるとよいと思います。 予約方法全て各航空会社のサイトから予約します。旅行会社等、各航空会社以外のサイトからは一切予約できません。各航空会社へのサイトへは、このサイト内の各航空会社の紹介ページからリンクしています。 予約の際必要なもの1.パスポート 言うまでもないですね。 2.クレジットカード(本人名義) 他人名義のカードで購入できる会社もありますが、本人確認のため購入したカードの提示を求められる場合もありますので、できれば本人名義のものを持っておいた方が無難です。 3.ある程度の英語力 航空券を買う時には英語の説明を読む必要がありますし、搭乗手続きの際にも多少の英語力がいります。常識的な英語力さえあれば大丈夫ですが、「航空会社のサイトに何が書いてあるかサッパリ分からない」というレベルの方は、できれば利用しない方がいいかもしれません。 4.トラブルを自力で解決する覚悟 ここ数年、格安航空会社が日本人旅行者にも有名になってくるにつれ、利用への敷居も随分低くなってきたのですが、それとともに、 「チケットをキャンセルする場合、お金は戻ってくるのですか」などなど、本当にどうしようもない質問をする人も増えてきてるような気がします。格安航空会社は、航空券の予約を乗客の責任で、乗客自身で行うことによりコストを下げていますので、予約して搭乗ゲートにたどり着くまでの作業を自力で行う必要があります。 また、格安航空会社は、普通の空港を使わず郊外の空港を使っていたり、数日前にフライトをキャンセルしたり、当日いきなり搭乗口を変更したりと、いろんな小技で搭乗者を困らせてきますので(これについては後述)、そういう際に対応できなさそうな初心者の方なら、無難に大手の航空会社を使われることをお勧めします。 フライトの選択まず、各航空会社のサイトから、利用したい日時と出発地・目的地を入力します。 チケットの購入は全て片道単位です。前のコーナーにも書きましたが、1回の決済(購入)ごとにクレジットカード手数料がかかる場合が多いので、往復ともに予定が決まっているなら、まとめて取った方がよいでしょう。 ただし、基本的にキャンセル&変更は不可能か、高い料金が必要なので、くれぐれも慎重に行ってください。 必須項目を入力フライトを選択し終わったら、必須項目を入力します。 1.住所・電話番号 日本在住の方であれば、日本の自分の住所で問題ありません。もしくは、搭乗予定日の前夜に泊まるホテルの住所でもOKです。 2.メールアドレス ここに予約確認のメールが届くので、必ず何度も見直してください。 3.氏名 チェックのため、必ず最低10回は読み上げてください。 特に、「『姓』(Surname, Family Name)と『名』(First Name)を逆に入れてしまう」というのが、最もよくあるミスなので注意しましょう。
氏名が間違っている、もしくは氏と名が入れ違っていると、乗れることもありますが当然搭乗を拒否されることもあります。また、その後気付いたとしても、訂正してもらうにはかなりの労力が必要とされます。(通常はコールセンターに電話せねばなりません) よって、間違わないよう本当に気をつけてください。 オプション項目を入力次に、追加料金を払って購入できるオプションを入力します。 この項目は航空会社によってかなり異なるのですが、よくあるのはこの2つです。 1.変更、キャンセルのための保険 これは、ほぼ全ての航空会社にあります。 ただ、この保険の適用条件は一般的に厳しく、一般的に「自己都合での変更、キャンセル」だと適用されません。(病気の場合等、止むを得ない場合にのみ適用されます) じゃあ"Cancellation Insurance"なんて紛らわしい言い方するなよ、と思ってしまいますが、そこも航空会社の収益源になっているので、大人なら黙ってそこのチェックを外してあげましょう。 なお、基本的に「保険に加入します」欄に最初からチェックが入っている場合が多いので、保険をつけない場合は、必ず外れているかどうか確認するようにしてください。 例えば、こんな保険申し込みの画面が出てきます ただ、terms&conditionsをよく見てみると。。。 キャンセル保険の対象となるのは、「死亡」「事故で重傷」「想定できなかった深刻な病気」「妊娠」等々、普通は起こりそうもないことに限定されています。 2.旅行保険 これは各自で判断してください。 一般的に、日本で旅行傷害保険に加入していたり、クレジットカードの保険が付いている場合は必要ないかと思われます。 3.優先搭乗券(Speedy Boarding Pass) イージージェットが発明したナイスな商売です。今ではライアンエア等他の航空会社でも盛んに販売されています。 まず、別ページで解説していますが、多くの格安航空会社は搭乗時に座席を指定しません。要は、バスのような自由席な訳です。よって、機内では席取りゲームになるため、ヘタをすれば2人旅(もしくはグループ旅行)の方々がバラバラの席になってしまう訳です。 それは寂しい、という思う人に向けて、このSpeedy Boading Passが販売され始めました。これを買っておくと、他の乗客より先に搭乗する(=好きなところに座る)ことが出来るのです。 ま、これを買わなくても搭乗口に早めに並んでおけば隣同士に座れる可能性が高いですが、席取りに自信が無い方、または確実に隣同士で座りたい方は購入してもよいと思います。1枚3〜5ユーロ程度です。 余談ですが、このパスは1人旅より2人旅、2人旅より3人旅の人の方が購入する確率が高くなる訳で、そういう意味で非常にうまい商売だなぁと思ってしまいます。 荷物ほとんどの会社は、大手航空会社同様20kgまで(会社によっては15kgまで)の預け入れ荷物を無料で運んでくれますが、ライアンエアなど一部の会社は、預け入れ荷物(Check-in/Hold Luggage)が有料になっています。スーツケース等預け入れ荷物がある方は、購入時に予め料金を払っておいてください。 なお、機内持ち込みの手荷物(Hand Luggage)については、どの会社も無料です。 詳しくは、「2.荷物について」のページをご覧ください。 購入完了全て記入し終えたら、クレジットカード番号の入力画面に移ります。(会社によっては、前の個人情報入力画面と一緒のこともあります。)ここで番号を入力して「送信」ボタンを押してしまうと、代金がその瞬間に引き落とされてしまうので、「お試し」の方はここで引き返してください。 カードは、普通VISAかMASTERのみです。 なお、上でも書きましたが、できるだけ本人名義のカードを使うようにして下さい。例え親族のものでも、本人名義以外のものを使うと、後で面倒くさいことになりかねません。 番号を入力したら、「購入」("Purchase"か"Book now")をクリックします。 画面上に「成功しました」という表示が出て、予約番号らしきものが表示されたら、購入完了です。その予約番号が表示された画面をプリントアウトして、念のため予約番号をメモっておいて下さい。そして、そのプリントアウトした紙は、搭乗当日にカウンターに持参してください。といっても、多くの場合、パスポートを見せるだけ、あるいは追加で予約番号を伝えるだけでOKなんですが、プリントアウトした紙を持っていったほうが話が早いです。 以上の作業が終わったら、決して「戻る」(Back)ボタンを押すことなく、そのブラウザをすぐに閉じてください。もし「戻る」を押して、再びその購入画面に進んでしまったら、二重に支払ってしまう可能性があります。予約作業が全て完了したら、素早くブラウザを閉じてください。 お疲れ様でした! 予約確認メール上記の購入作業が全て完了したら、すぐ航空会社から「予約確認のメール」が来ます。その内容を再び確認し、間違いが無ければ、チケットの購入に関する作業は全て終了です。 以前の 「旅行代理店に行って、担当者を呼び出して、チケットを調べて、予約して、代金を振り込んで、チケットを受け取る」 なんていう旧時代的なやり方に比べれば拍子抜けするほど簡単です。慣れれば、航空会社のサイトを開いてから10分もあればここまで到達します。 この簡単さとスピーディさが、格安航空会社の魅力でもあります。 |
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